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第17話 事前に教えて

last update 최신 업데이트: 2025-05-04 18:36:40

「ねぇ、ジョン! 良かったの? あんな真似をして」

ジョンに追いつき、並んで歩きながら尋ねた。

「あんな真似って?」

ジョンは私の方を見向きもしない。

「だから、折角親切心で話しかけてきた彼女たちをあんな邪険にして良かったの? 転校初日だって言うのに居心地悪くなるんじゃないの?」

するとジョンはピタリと足を止めて、私の事を穴でも開くのじゃないかと思うほどにじ〜っと見つめてきた。

「な、何よ……」

「はぁ〜……!」

ジョンは大袈裟な位に大きなため息をつくと、いきなり私の左腕を掴んでスタスタと廊下を早足で歩き始める。

「ちょ、ちょっと! な、何よ……!」

「人のいない所へ行くんだよ」

「ひ、人のいないところって……」

しかしジョンは私の質問に答えず、ずんずんあるき続け……気付けば静かな庭へやって来ていた。

「全く……」

ジョンは庭に設置してあるベンチにドサリと座ると、私を見上げた。

「ユリアお嬢様、もしかして肝心なことを忘れていませんか?」

ジョンの口調は元に戻っている。

「肝心なこと……? 何?」

私も隣に腰掛ける。

「いいですか? 私は何の為にこの学園へ入学してきたと思っていますか?」

「そんなの忘れるはずないじゃない、私の護衛をする為にでしょう? 私が命を狙われていることがはっきり分かったから学園でも守れるように入学してきたのよね?」

「ええその通りです。転校初日に居心地悪くなっていいのかと尋ねてきたので、てっきり私が何の為にこの学園に入学してきたのかお忘れになったのかと思ってしまいましたよ」

「失礼ね。いくら記憶を無くしているからと言って、何でもかんでも忘れたりしていないから」

「だったらいいのですけどね……とりあえず、私はクラスの誰とも仲良くする気はありません。大体同じ年齢ならまだしも、私は仮にも26歳なのですよ? 出来れば極力誰とも関わりたくありませんからね」

「はぁ〜やっぱり貴方って友達いないでしょう?」

「そういうユリアお嬢様だって随分皆さんから嫌われていますよね?」

「うん、そうなのよね……でもおかしいのよ。私……以前は友達がいた気がするんだけど……」

自分でも不思議な感覚なのだが、何故か教室に足を踏み入れた途端、一瞬そんな感覚に襲われたのだ。

「ユリアお嬢様はとうとう記憶喪失だけでなく、偽の記憶まで作り出してしまうようになったのですか?私が護衛につ
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  • 記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした   第76話 ちゃんと聞けよ?

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